2023年05月28日に『健康カプセル!ゲンキの時間』で紹介されたのは「健康に関わる体臭・口臭」でした。
体臭・口臭への対策、そしてそこから疑われる病気の可能性についてご紹介します!
目次
健康カプセルの健康に関わる体臭・口臭対策!病気のサインを見逃すな!
今回、ドクターとして東海大学 理学部化学科 教授 理学博士の『関根嘉香』さんが解説してくれます。
汗のニオイが気になる!対策は?
- 本来、汗はニオイがないようです。(約99%が水分なので匂わない)
- では、何が匂うかというと『皮膚の常在菌』です。
- 汗を放置してしまうと汗と混ざった皮脂や菌が分解されて『酸っぱいニオイ』を発します。
- 発汗してから約1時間でニオイが発生するので、1時間以内に対処する必要があります。
汗のニオイへの対処法
- 『濡れたタオルやハンカチ』で皮膚の表面を拭くのが良い。
- 注意:乾いたタオルで拭くと皮膚表面の汗が失われて、余計に汗が出てニオイが発生する。
※汗のニオイ自体は健康的に問題はありません。
夏などはウォレットティッシュやハンカチを濡らしてすぐに汗へ対処していきたいところです。
病気の可能性がある体臭は?
- 運動やストレスからくる臭い以外で『強いアンモニア臭が頻繁に出る』場合は病気の可能性があります。
- 『肝臓からのSOSサイン』の可能性がある。
- 肝臓機能が低下すると、アンモニアの処理が追いつかずに血管を通って体外に放出さて、結果としてアンモニア臭がします。
もし、頻繁に強いアンモニア臭が出たら
- アンモニア臭が気になったら、病院で肝臓の状態をチェックしてもらいましょう。
早期発見も含めて、自分で異変に気づくのも大事ですが、定期的に健康診断をして自覚しきれない病気へ対処していきたいところです。
加齢臭への対処法は?
- 加齢臭は主に『首の後ろ、頭頂部、脇、背中』からすると言われています。
- 原因としては『皮脂の中の成分が酸化してできるノネナール』がニオイになっている。
- 枯れ草や古本のようなニオイが特徴です。
- 男性は約35歳、女性は約40歳から加齢臭がすると言われています。
加齢臭への対処法
- 加齢臭は洗えば落ちるニオイです。
- 朝起きた時にもうお風呂に入ると加齢臭は気になりにくくなります。
- 身体を洗いすぎると皮脂が失われ、余計に分泌されて加齢臭が発生するので注意です。
汗への対処と似ていて、こまめに身体を拭くというのが重要そうですね。加齢臭のニオイがどこからしているかというのは知らなかったので目からウロコでした。
口臭の主な原因と対処法
- 歯学博士『中川洋一』先生の患者の約7割が口臭の原因が『舌苔(ぜったい)』だった。
- 舌苔は古くなった細胞や細菌が『舌に付着した白っぽい汚れ』のこと。
- 硫化水素が発生し『卵が腐ったニオイ』がします。
舌苔への対処法
- 小さめのガーゼを軽く湿らせて指に巻き付ける。
- 舌の表面をなでるように前後左右にガーゼを動かす。
- 朝に1日1回行うと良い。
- 歯ブラシだと舌を傷つけるので行わないよう注意すること。
※寝たきり状態の高齢者は特に注意が必要で誤嚥性肺炎に繋がる可能性があります。
歯磨きはしていても、舌の手入れまではしてない人は多いと思うのでこの情報は大変参考になった。
口臭が取れないときの病気のサイン
- 口臭が取れないときは『歯周病のサイン』の可能性があります。
- 歯周病とは『歯茎に炎症を起こしたり、歯を支える骨を溶かしてしまう』病気です。
- 歯周病が進行し、歯周組織の破壊が進むと歯磨きなどのケアだけではニオイは取れにくい。
歯周病の恐ろしさ
- 歯周病は口だけの病気ではなく、菌が歯茎の血管を通じて全身へ行き以下の病気を発症させます。
- 心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病、関節リウマチ、大腸がん
歯周病は恐ろしい病気なので、こまめな歯磨きならず、定期的に歯医者に行って歯石を取ってもらうなどすると歯周病への良い予防になるでしょう。